メキシコからの訪日客が非常に好調である。2023年1月から11月までの累計で、2019年同期比31・3%増、8万5700人に達し、過去最高だった2019年を追い越した。
好調の要因として、まず3月25日からアエロメヒコ航空のメキシコシティ―成田便が再開し、全日本空輸と共に各1日1便、週14便が就航し、新型コロナウイルス感染症流行前と同様となったこと。次にメキシコペソが円、ドルに対して高いこと。またレジャー旅行だけでなく、企業のインセンティブ旅行が好調なこと。訪日インセンティブ旅行は日系企業のみならず、メキシコ企業も実施していることも大きい。
通常メキシコからの訪日客数は、夏季休暇期間の7月が一番多く、次がセマナ・サンタ(イースター)休暇がある3月か4月だった。しかし、2023年は9月、10月と連続で訪日客数の単月過去最高値を更新し、今までとは違う動きを見せている。また、法務省「出入国管理統計」によると、10代の訪日者数が2023年1~9月の累計で約6300人、2019年年間訪問者数の約5600人を超え13%増、女性は約20%増となっている。
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