あれから30年、厳しくも充実した訓練所生活を共に過ごした同期生たちとの再会。それに続くお付き合い。傍らにあるのはいつも「お茶」。
久しぶりの会食時、持参した茶器とお茶っ葉で「お煎茶、いかが?」「なに、これ。おいしい!」と同期生たち。「お茶ってこんな味なんですね」と、魔法瓶を貸してくれた仲居さん。
「おいしいお茶の淹(い)れ方教えて」「もっとお茶のこと知りたい」「皆で集まりたい」と2、3カ月に1度、6人で「お茶会」を続けることに。千葉から、横浜から、都内から、杉並区阿佐谷に集合。
本音で安心して話せる仲間、あちらこちらに飛ぶ話、それはそれはかしましいこと。一応、レッスンプランはあるものの…。終わった後のランチも(が、ではありません)楽しみな同期茶会です。
そういえば、40年以上前の現役時代、機内でのお茶のサービスは、ファーストクラスでさえも磁器製の土瓶に大き目の枕型ティーバッグを入れ、そこに熱湯を直接加えてお出しする程度でした。最近では、ホームページによると、ファーストクラスでは、茶師が選んだこだわりのお茶が用意されているとのこと。日本茶インストラクターの資格を持つ乗務員も増えているので、さぞかしおいしいお茶が提供されているのでしょう。路線によっては、手摘み茶を数日かけて抽出し、それをワインボトルに瓶詰めし、食中ドリンクとして提供しているとか。ファーストクラスに縁のない私としては、飲んだ方の感想をお聞きしたいものです。
ちなみに、パイロット出身の現会長である植木氏と同じ頃、空を飛んでいたのですが、われわれのことなど、先方さまはきっと「記憶にありません」と。重々承知しております。