【本だな】「すりながしのレシピ」


 株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は、2018年10月10日(水)に、『すりながしのレシピ』を刊行する。

「すりながし(擂り流し)」は、野菜や魚介類、豆腐などを
だしでのばしてスープ仕立てにした、日本の伝統料理です。

食材をミキサーやブレンダーにかけて作るすりながしは、いわば日本のポタージュスープ。
さまざまな旬の素材で楽しむことができます。

バターや牛乳などを加えない、だしが主体のシンプルなスープなので、
野菜そのものの味を楽しめるだけでなく、低カロリーでヘルシー。
しかも野菜を丸ごと使うので、ビタミンだけでなく繊維分までたっぷり摂ることができます。

だしベースなので、乳製品アレルギーのある方も安心して食べられます。
離乳食や介護食としてもおすすめです。

温かいものはもちろん、冷やしてもおいしくいただけるので、
夏バテで食欲のないときでもさらさらと食べられます。

すりながしの利点の一つは、冷凍して作り置きができること。
野菜ペーストをまとめて作って冷凍しておけば、食べる直前にだしで割るだけなので、
忙しい毎日でも無理なく、食卓にのせることができます。

本書は、旬野菜を中心に、魚介、海藻、豆腐、乾物、果物を使った基本のすりながしと、
そのアレンジレシピ約70を掲載。

ミキサーのかけ方で食感を変えたり、トッピングや具を加えることでイメージも新たな一品に仕立てるなど、
応用のきくアレンジ方法も紹介します。

朝食には、パンに合うすりながし、昼食には麺を入れたすりながし、夕食には豆腐のすりながし、
目にも鮮やかなおもてなしのすりながしなど、さまざまなシーンでのすりながしも提案します。

お味噌汁やお吸い物と並ぶ、日本の第三のスープとして、
すりながしを毎日の食卓に、ぜひ​取り入れてみてください。

【目次抜粋】
●すりながしを作る
すりながし作りにあると便利な道具、基本のすりながしの作り方、昆布だし、一番だし、煮干しだし、野菜の下ごしらえほか

●旬野菜のすりながし
春:菜の花、たけのこ、新じゃが、アスパラガスほか
夏:とうもろこし、枝豆、きゅうり、冬瓜、トマトほか
秋:かぶ、かぼちゃ、さつまいも、里いも、まいたけほか
冬:大根、春菊、白菜、ほうれん草、長ねぎほか

●多彩なすりながしを楽しむ
朝:アボカドのすりながし、レタスのすりながしほか
昼:そうめんとトマトとすりながしのつけ汁、高野豆腐入りじゃがいものすりながしほか
夜:豆腐レタスロール入り豆腐のすりながし、もち入り納豆のすりながしほか
市販のだしで:カリフラワーのすりながしほか
海の幸:ほたてのすりながし、あじのすりながしほか
果物:いちごのすりながし、栗のすりながしほか
おもてなし:アスパラガスと新玉ねぎの2層の冷製すりながし、ビーツのすりながしほか
新しい一汁三菜の提案:もやしのすりながしほか

●コラム
パリに見る日本のだしの魅力、管理栄養士からみたすりながしの魅力

【著者プロフィール】
長島 博(ながしま・ひろし)
1946 年、横浜市生まれ。1990 年に築地本願寺「日本料理 紫水」取締役料理長、2009 年に専務取締役総料理長に就任。2015年より東京エアポートレストラン株式会社取締役総料理長に就任。2013 年「黄綬褒章」授与。2016 年クールジャパン・アンバサダーに就任。書著に『実践むきもの教本』『精進料理 野菜と乾物を生かす』(全て柴田書店)などがある。

【書籍概要】
書 名:すりながしのレシピ
著 者:長島 博
仕 様:A5判、128ページ
定 価:本体1,300円+税
配本日:2018年10月10日(水)
ISBN:978-4-416-61882-0


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