地方では景気低迷にあえぐ企業が多い中、北海道の札幌に目を見張る成長ぶりの会社「旭イノベックス」がある。2011年度に65億だった売り上げを、16年度に104億円まで伸ばした。原動力は「オートゲート」という名の今までに見たこともなければ、聞いたこともない自動で動く水門。原理は雪国のニーズに応え、同社が以前開発した「らくらくスノーハッチ」を応用したもの。
星野氏は、1969年に慶大経済学部卒業後、トヨタ自動車工業を経て、旭鉄工所(現・旭イノベックス)入社。1984年から旭エンジニアリングの社長を務める。札幌商工会議所副会頭や札幌更生保護協会理事長なども務め、2013年にはものづくり日本大賞「内閣総理大臣賞」、2016年には旭日双光章を受章した。
本書は、北海道の地場企業が怒涛の快進撃を始めた理由に迫る。東日本大震災において、自ら水門を閉じた「オートゲート」、水門を作る驚くべき技術力、社会貢献に懸ける情熱を余すことなく紹介する。
価格は1500円(税別)。190ページ。問い合わせ先はダイヤモンド社TEL03(5205)7076。