NPO法人世界遺産アカデミー(東京都千代田区)は2023年12月12日、2024年7月開催「第56回世界遺産検定」から新設する「準1級」の公式テキストを、マイナビ出版から発売した。2023年12月時点で登録されている日本の遺産25件と、世界の遺産700件を写真つきで紹介する。準1級試験はこのテキストから8割以上が出題される。
同テキストはこれまでとは少し切り口を変えて、「海賊」や「文学」、「無形文化遺産」、「映画」など約50のキーワードで遺産を取り上げ、各々の興味から楽しく勉強に取り組める工夫をしています。ニュースにも頻繁に登場する「観光課題」「戦争・紛争」といったテーマも取り上げており、テキストのキャッチコピーに付けた通り「ふみこんで学ぶ」ことができる級です。
ふみこんで学ぶ世界遺産700
世界遺産検定準1級公式テキスト
●発行:NPO法人 世界遺産アカデミー
●発売:株式会社 マイナビ出版
●発売日:2023年12月12日
●定価:定価:3,850円(本体3,500円+税10%)
●体裁:A5判・450ページ
※電子版の発行予定はありません
全国の書店・インターネットでお求めいただけます。店頭にない場合は書店に取り寄せをご依頼ください。 |
世界遺産検定公式ホームページでは目次・ページ見本がご覧いただけます。
https://www.sekaken.jp/books/p1text/
■準1級の実施概要
*1 07年までの初級試験における「シルバー」認定者も含みます。
*2 合格基準は調整される場合があります。
なお、マイスターの受検には従来通り1級認定が必要です。また、1級の受検資格は2級認定から変更はありません。
■公開会場試験における試験時間
■カリキュラム編成
■準1級新設の背景
2級の試験範囲が日本の全遺産+世界の代表的な遺産300件である一方、1級は約1,200件の全遺産が範囲となっており、世界遺産学習を継続するうえでこの差がハードルになっているというご意見を、受検者・学校関係者の皆様より以前から頂戴してまいりました。平均認定率も2級が60%前後であるのに対し、1級は30%前後と大きな開きがあります。このギャップを埋め、皆様が世界遺産の学びを続けていきやすい環境を創るべく、日本の全遺産+世界の遺産700件を学ぶ準1級の新設を決定致しました。
ユネスコの理念を知り世界遺産活動の輪を広げることを目的に、特定非営利活動法人 世界遺産アカデミーが主催する文部科学省後援の検定。2006年の第1回検定以来、35万⼈以上が受検、20万⼈以上が認定されている。現在、年間の受検者数は約3万⼈。年4回、全国の主要都市で開催しており、現在は4級、3級、2級、1級、最上級のマイスターの5つの級に分かれているが、2024年7月の「第56回検定」からは準1級が新設される。20代を中⼼に⼦どもからシニアまで幅広い受検者を集め、メディアからの注⽬も⾼い。⼤学等⼊試優遇や学校での授業にも組み込まれている他、世界遺産に関連する施設・催事などでの認定者向けの優待特典もある。受検者からは「世界遺産を勉強したら、旅がもっと楽しくなった」との声も多く、趣味・教養を深める検定としても⼈気を博している。
【世界遺産検定公式HP】https://www.sekaken.jp/