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著者はコミュニティデザインラボmachi―ku代表。2015年にNPO団体わくラボを立ち上げ、神奈川県川崎市内を中心にボードゲームの体験、講演会を開催。
現場での実務を通し、まちと人のインターフェースをデザインすることが重要だと気づく。本業であるまちづくりと、副業であるボードゲームを融合させた「ソーシャルデザインゲーム」を開発し、遊びを通して大切なテーマを知り、学び、考えさせることを目指しているという。
「参加者が集まらない、自分ごと化しない。そんな課題を抱える研修やワークショップにゲームを取り入れてみては」と提案。
コミュニケーションを見直し、他人の目線で地域を眺め、未来を想像する体験に最適な22作を紹介している。
チャプター1から4まであり、例えばチャプター2ではまちづくりの事例を13作紹介。対象のゲームが作られた背景、ゲームの遊び方、プレーイメージ、研修に使用する際のポイント、実際の利用者の声を紹介している。
まちづくりに関わるなら一読の価値あり。
四六判・224ページ。定価2400円+税。発売=学芸出版社。
表紙