総発行部数60億部ともいわれる、人類最大のベストセラー、聖書。
キリスト教の知識は、ヨーロッパを理解するのに欠かせないものとわかっていても、急に読み始めるのはハードルが高い……。
そんなときには、昔の人々の真似をして絵画から始めてみましょう。
識字率が低く、本も高価だった時代、人々は絵画を通して、イエスの教えを学び、体感しました。
西洋絵画において一大ジャンルだったキリスト教絵画を知れば西洋絵画の歴史や人々の思いもわかり、絵画や聖書が身近なものになってきます。
私たち日本人が西洋美術を鑑賞するとき、その大きな壁となるのが「宗教上の約束事」。
キリスト教の主題やモチーフに関する背景を知ることで鑑賞はさらに味わい深くなり、そして、このような考え方に影響を受けた現代のさまざまな作品の理解も深まります。
本書では、画中で描かれる聖書の主要な主題からサブストーリーまでを、イラストやマンガを交えて、コンパクトかつやさしく、掘り下げていきます。
例えば、絵画の中のイエスが、いったい何をしているシーンなのか、その作品が何を語りたいのかなどをイラストとわかりやすい文章で解説しています。
キリスト教絵画の歴史をたどることは、絵画や芸術について知識を深めるだけでなく歴史を知り、社会を理解することにもつながります。
西洋絵画の魅力や絵画鑑賞の醍醐味をよりわかりやすく伝えられる内容であると同時に、キリスト教の知識も同時に学べる一冊です。
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【目次抜粋】
キリスト教絵画って何?
第1章 キリスト教絵画の変化とその時代
第2章 画家とキリスト教
第3章 旧約聖書の世界
第4章 新約聖書の世界① イエスの物語
第5章 新約聖書の世界② 聖人の物語と黙示録、文学
第6章 新約聖書の世界③ 聖像とテーマ
ほか
【著者プロフィール】
監修:池上 英洋(いけがみ・ひでひろ)
美術史家。東京造形大学教授。東京藝術大学修士課程修了後、イタリア・ボローニャ大学などでの在外研究、恵泉女学園大学准教授、國學院大學准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。 著書に『西洋美術史入門』『ヨーロッパ文明の起源──聖書が伝える古代オリエントの世界』『死と復活』(ともに筑摩書房)、『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(光文社)、編著に『西洋美術入門 絵画の見かた』(新星出版社)など。日本文藝協会会員。
イラスト:まつおか たかこ
イラストレーター。雑誌、広告、書籍をはじめ展覧会などでも幅広く活躍中。
【書籍概要】
書 名:マンガでわかる「西洋絵画」の見かた 聖書編
監 修:池上 英洋
イラスト:まつおか たかこ
仕 様:A5判、224ページ
定 価:本体1,700円+税
発売日:2020年5月15日(金)
ISBN:978-4-416-52040-6