日本のレジャー・リゾートビジネスの過去、現在、未来をまとめた。これからの事業のヒントが数多く隠されている。
前半のレジャービジネスの部分では、その「基礎」を第1章とし、「遊園地とアミューズメントパーク」「テーマパーク」「ディズニー」「アウトレット」に関する各章で構成され、それぞれの仕組みや構造、生い立ちなどを解説した。アメリカで生き残ったアウトレットを見ると一大観光地に隣接もしくは観光ルート上に立地するという共通点があり、アウトレットビジネスは、「観光立地」が成否を分けると指摘する。
後半のリゾートやリゾートビジネスに関する解説では、「カジノ・IR(統合型リゾート)」にも言及。日本のIRが今後、どのように整備されていくのかを検証している。
筆者は、淑徳大学経営学部観光経営学科学部長・教授。「コロナで大きな打撃を受けた観光産業への応援の想いをこめて、執筆した一冊」という。
発行は第一法規。定価は2420円(税込み)。