7歳の少年である「僕」は、ある日突然、親の都合で中国現地の小学校に入学する。
環境の変化に戸惑う中で文化の違いなどからトラブルを起こしてしまうものの、折り紙作りを機にクラスメイトとの交流が始まる。
クラスメイトの優しさと自身の頑張りで少しずつ信頼関係を築き、日中の国境を越えた絆を深めていく「僕」だったが、中国に滞在する3年間はあっという間に過ぎていき、別れの日が近づいてくる。
本書は1人の日本人少年が中国で体験した小学校生での日常と文化の違い、そこで奮闘する子供たちの様子をリアルに、ユーモラスに描いた等身大の海外生活体験談であり、少年の成長物語である。
四六判、164ページ。発行は日本僑報社。定価は1600円(税別)。