鉄道と同じく近代に輸入され、発展を遂げてきた近代競馬。じつは、鉄道と密接なつながりがあるのだ。
矢野氏は、早稲田大学第一文学部卒業後、文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当する。後にフリーとして、プロ野球や社会人野球、メジャーリーグ、バドミントン、Jリーグ、アメリカンフットボール、テニスなどさまざまなスポーツ実況を担当。競馬のレース実況アナとしても長年活躍し、競馬ファンの間で知られる。
本書は、競馬場へ行くために乗り降りする駅を「競馬場駅」と称し、つながりの深さと面白さを競馬場駅をキーワードにひもとく。「なぜ、あそこに駅があるのか?」「あの駅は競馬場駅が起源だった」「鉄道ファンも知らない競馬場駅行き専用列車が走っていた」など、従来の鉄道研究では埋もれていた競馬と鉄道の歴史と歩みを、豊富な資料を交えながら紹介する。
価格は800円(税別)。255ページ。問い合わせ先は交通新聞社TEL03(6831)6622。