【本だな】粉引の器 その発想と作り方


 誠文堂新光社は、7月13日に「粉引の器 その発想と作り方」を発売する。

様々食事対応できることから白い器を好む人は多いですが、中でも「粉引」は、といっても真っ白ではなく、化粧土生かして作家により色んな表現ができる技法なこともあり、多く器好きから注目されています。
陶芸趣味とする人にとっても、化粧土使い面白さから、粉引の器作ってみたいという人は少なくありません。

本書は、そんな人気技法に着目し、素人でも知っておきたい基本作り方から、作家たちの創作裏側までをまとめた一冊です。

通常、粉引といえば、赤土白化粧を施し、その上に透明釉をかけたものですが、そこから派生したオリジナルな方法まで紹介し、粉引多彩表現方法豊かな発想を掲載しています。
実際に自分で器を作る人から、作家ものの器を買うことが趣味という人まで、読んでためになる情報満載です。

特に昨今は、陶芸用の土ではなくあえて原土を選び、土が持つ自然の力強さを引き出したり、土灰釉にこだわり、樹種違いのよる発色違い作風に取り込む作家もいます。
電気やガスではなく、薪窯一期一会焼き上がり作品に込める人も増えているそうです。
材料選びや、どの工程こだわっているかを知ることで、その魅力がさらに深く知れるはず!

陶芸知らない人にも、その作品の裏側隠された技術がわかるように、陶芸雑誌「陶工房」編集部人気作家たちの工房取材し、わかりやすく解説しています。
実際に陶芸をしなくとも、器を愛でる視点広がる一冊になっていると言えるでしょう。

最近は、小規模なものも含め、各地陶器市イベント開催が増えていました。
新型コロナウィルスの影響で中止になった陶器市の代わりに、通販できるオンライン陶器市も生まれています。
産地に足を運ばなくても、作家もの気軽に、買いやすい値段手に入れられるようになっているのです。
作家たちも陶芸家になったその日から、SNSで自分の作品発信しています。目利きかどうかを問われることなく器を買うことができ、どこで修業したかにとらわれることなく作ったり売ったりできる、自由な時代になってきました。

もともと日本はやきもの大国バリエーション豊富です。
器を買うことの敷居低くなったこそ、陶芸技法から器を愛でる本書を読んでみてください!
その日から、インターネット器通販サイト見る目が変わりますよ。

【目次抜粋】
第一章 基本の作り方
第二章 土と形
第三章 化粧と装飾
第四章 釉薬
第五章 焼成
巻末 粉引がもっとわかる12のお話
ほか

【書籍概要】
書 名:粉引の器 その発想と作り方
編 集:陶工房編集部
仕 様:B5変判、168ページ
定 価:2,500円+税
配本日:2020年7月13日(月)
ISBN:978-4-416-62007-6


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