町並み保存、景観まちづくりの第一人者の著者が、まちづくりに取り組む人々に向けて、自らの活動を町全体の大きな変化につなげるための方策を10の視点からまとめた。
本では「それぞれの人に個性があるようにそれぞれの都市にも個性があるのです。違っている個々人が結集することによって、社会に豊かな多様性が生まれます。(中略)違っていることに意味があり、違っていることが良いのです」と指摘。
その上で、都市の個性を磨き上げるには、「都市の弱みを克服するための施策」よりも「まずは強みを活(い)かすことから出発すべき」と主張している。
まちづくりは「『ないない』と嘆くのではなく、『あるある』と自慢することから始まる」と著者。
A5判、216ページ。本体2300円+税。
学芸出版社TEL075(343)0811。