近年ディープラーニングをはじめとしたAIの技術革新で、近い将来にロボットが人の仕事を奪うという研究結果がいくつも発表されている。AIとロボットの台頭により社会は物価の下落など大きな変革を迎える。今後、「ヒューマン2.0」といわれる若者が主役になる社会で、現在の産業におけるオペレーションではAIとロボットに人間は勝てない。人の心を扱う仕事と高度な創造性を扱う仕事で戦うしかないのだ。
吉村氏は、公認会計士として世界初の日米同時株式公開を手掛けるなどした後、企業変革支援アウトソーサー企業を創業し、100年の伝統ある老舗ホテルの20年続く連続赤字を1年でV字回復させるなど支援を行い、2006年に株式上場へと導いた。同年4月、イノベーション創出コンサルティングファームであるワークハピネスを創業し、論理優先とは一線を画す実効性の高いコンサルティングで数百社の変革を支援している。
本書は、「イノベーションを起こさなければ死ぬのみ」をテーマに、人間を人間たらしめる手段として、人間にしかできない新価値の創造を提案する。また、インターネットが進む今、願望を持ったイノベーターを育てる必要性にも言及する。
価格は1500円(税別)。245ページ。問い合わせ先はダイヤモンド社TEL03(5205)7076。