ピュアな大清水と天然生温泉
群馬県水上温泉、源泉湯の宿 松乃井(戸澤千秋社長)は、四つの自社源泉を所有している。お湯は弱アルカリ性のすべすべした質感が特徴だ。
湯量は、毎分458.1リットルとその豊富さは、水上温泉随一を誇る。
源泉は、外気に触れないよう湯殿の底から直接湧きあがらせ、温泉の鮮度を保っている。この源泉掛け流しの温泉を、松乃井は「『生』温泉」と表現し、大切に守っている。
自慢の温泉は、大浴場全てが露天風呂付き内湯となり、その他貸し切り風呂、露天風呂と、「湯めぐりが堪能できる」と評判だ。
月明かりの湯は併設のナッピングルーム(低温サウナ)で読書、昼寝を楽しむ人も多い。蛍あかりの湯は、見え隠れする「蛍」がテーマ。蛍を模した淡い照明が、暖かみを表現する。火あかりの湯は岩露天となっており、最も人気が高く、夜間には「たいまつ」を模した揺らめく火のような照明が周囲を照らす。星空の湯は、家族やカップルなど小グループが生温泉を満喫するのにぴったり。カンテラの湯は、カンテラ風照明を照らし、幻想的な夜の風景を醸し出す。
全ての風呂は、館内を経由しなくても「めぐり湯回廊」でつながる。敷地内には、谷川岳からの地下水が6カ所の滝を作り、利根川、谷川沿い1キロに及ぶ4万坪の敷地の中にある雄大な日本庭園が、水上の自然の美しさを表現している。
水と自然を基盤とした、リゾート&アミューズメントパークを目指す松乃井。1978年11月1日には、JR上越新幹線トンネル開通工事に伴い谷川岳から湧き出る大清水の権利を取得。今後、その大清水を使用し「水だしコーヒー」「クラフトビール」を提供する予定だ。
4月からは、東京駅と松乃井を約3時間半で結ぶ往復直行バスを運行している。
▽源泉湯の宿 松乃井は群馬県利根郡みなかみ町湯原551。TEL0278(72)3200。http://www.matsunoi.com/
蛍あたりの湯
谷川岳から湧き出る大清水