「温泉村」で湯三昧を
三重県伊勢志摩国立公園、鳥羽温泉郷の戸田家は江戸時代の天保元年(1830年)の創業。伊勢市での割烹料理店、旅館の時代を経て昭和21年に現在の戸田家の前身となる「鳥羽別館」を開業した。鳥羽湾がすぐ目の前という絶好のロケーションと、近鉄・JR鳥羽駅、三交バスターミナルの近くであり、海のレジャーを楽しむ観光客らでにぎわっている。
明治18年、初代首相の伊藤博文公が投宿(宿泊は伊勢市の旅館時代)。以来、各界の名士の指定宿となった。今上天皇は皇太子時代の昭和50年の三重国体の際にご宿泊。現在の皇太子殿下は同58年と60年、英国留学の前後に伊勢神宮を参拝された際、秋篠宮殿下も平成3、6、12年と鳥羽水族館を訪問の際、宿泊されている。
同館の自慢の一つは大浴場、露天風呂と、趣の異なる男女合わせて13もの風呂と、無料で利用できる五つの貸し切り風呂を備えた「戸田家温泉村」。館内にいながらにして温泉三昧(ざんまい)を楽しめる。
伊勢エビ、アワビ、松阪牛など地元のブランド食材を使った料理は客前で調理するライブキッチンのバイキング、御客前会席料理のレストラン、客室・料亭街の3カ所で味わえる。
▽三重県鳥羽市鳥羽1の24の26。TEL0599(25)2500。https://www.todaya.co.jp/
鳥羽湾を臨む景勝地にある
戸田家【公式サイト】
※本特集記事は、観光経済新聞4月27日号(新天皇陛下の御即位前)に掲載したものです。