宿泊業界のSNS対策で必要な五つのポイントのうち、11月16日付の当欄で三つを紹介した。今回は残る二つを解説する。
ポイント(4) AIと顧客サービス
よくある質問への回答を希望する顧客への自動メッセージの対応として、AIを導入したBotサービスが増加している。アメリカのマーケティング調査結果において、約50%の顧客がSNSでの乏しい返答が原因で、ブランドをボイコット運動する▽42%がひどい経験は自分の周りにシェアする―などの行動に出るようだ。企業側はいい加減なメッセージや定型文ではなく、正しい、誠実に返答をすることが求められる。
ソーシャルカスタマーサービスがトレンドのようだ。ソーシャルカスタマーサービスとは、フェイスブックやTwitter(ツイッター)などのソーシャルチャネルを通じて顧客サービスを提供する戦略で、ソーシャルCRMとも呼ばれる。
ポイント(5) Instagram Stories(インスタグラム・ストーリーズ)
インスタグラム・ストーリーズは2016年8月にローンチされた機能。従来の記録に残していくタイプの投稿とは異なり、写真や動画を投稿してから24時間以内に消える。インスタグラムを毎日使う人の7割(約4億人)が「ストーリーズ」を利用。一般ユーザーが投稿するオーガニック投稿の50%以上が動画。18年にショッピング機能が追加され、ストーリーズから商品購入ができるようになった(Facebookコマースポリシーで宿泊業の予約はできない)。
※参照 ストーリーズのハイライト化の事例 https://www.instagram.com/pelicanhillresort/
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)