【直販を増やす】デジタルマーケティングトレンド36 コレリーアンドアトラクト代表取締役 松本慶大


 ◆Googleアルゴリズムの改定「Core Web Vitals」の対応方法

 5月に入って「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」が、検索ランキングの要因に追加されると正式に発表があった。

 コアウェブバイタルの指標は次の3点だ。(1)ページの表示速度(LCP)(2)ユーザー操作への反応性(FID)(3)視覚要素の安定性(CLS)。

 そもそもコアウェブバイタルとは、ページに訪れた際のユーザー体験といえる「ページエクスペリエンスシグナル」の一つ。自社サイト対応状況を次のURLから確認できる。

 https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=JA

 宿泊業界のウェブサイトはモバイルアクセスが7割を占めるケースが多いので、モバイルの点数を上げることが必須となる。

 弊社は最近、サイトリニューアルした案件を調査してみた。PCではほぼ満点(98/100点)に近いところまで改善できたが、モバイルは90点以上の評価にはならなかった。

 原因の一つとしてトリップアドバイザーのバナーが画像サイズを指定しているにもかかわらず、スクリプトで画像コードが生成されているようで、Googleのツールでは警告になる。このバナーを除外したテストページでは、CLSスコア0.25以下まで改善できることを確認した。トリップアドバイザーの警告が発生することで、いずれのページも0・28以上のスコアとなる。今まで当たり前のように設置していたバナーなどの検討が必要だ。

 まだまだ、改善の余地はあるが、そこそこのスコアを出す制作方法は理解できた。サイトのスコア改善を希望する方はご相談ください。

    ◇   ◇

 デジタルマーケティングの最新トレンドを紹介するセミナーを宿屋大学の主催でオンライン開催することになった。題名は「ホテル・旅館のためのDX時代のデジタルマーケティング~ポストコロナ次代の対応策とは」。コロナにより、世の中、働き方、消費者、消費行動が大きく変わり、この変化にどう対応していくかが、今後、全ての業界で経営の岐路になると思う。

 コロナ禍をポジティブに捉え、従来の慣習を見直し、デジタル対応をしていくことで新たな活路を見いだしていく。セミナー内では、宿泊業界に特化してデジタルマーケティングによる直販支援を行う弊社が取り組んできた具体的な事例を交えてご紹介したいと考えている。

 セミナーの詳細は次の通り。

 http://yadoyadaigaku.com/program/JK2103.html

 (コレリーアンドアトラクト代表取締役)

 
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