【直販を増やす】デジタルマーケティングトレンド39 松本慶大


 インスタグラムの活用は、若い世代に認知獲得、集客する際には必須のSNSだ。ミレニアル世代」(1980年代~90年代半ば生まれ)の後半やZ世代(90年代後半~2000年代前半生まれ)を中心に、ネット上での情報収集の行動が変化している。グーグルなどの検索エンジンを使って「ググる」のではなく、SNS上のハッシュタグをたどっていく「タグる」と呼ばれる行動が主流となってきた。今回はインスタグラムストーリーズの新機能「コラボ」を紹介する。

 インスタグラムは日本時間の5月17日、ストーリーズの新機能、コラボのテストを開始すると発表した。現時点では、インスタグラムを最新にアップデートし日本国内のアカウントであれば作成可能。テーマを設定し、共同投稿者として選んだ他のアカウントと一緒にストーリーズを投稿できる。また、インスタグラムユーザーは、アカウントやハッシュタグをフォローするのと同じように、興味があるコラボをフォローできる。

 フェイスブック社がコラボの投稿例を説明している。「同じゲームに熱中している友人と一緒に対戦記録を投稿する」「お笑いネタを投稿しているクリエイター同士でコラボして”お題”に沿った動画をシェアする」「飲食店やブティックなど近隣のビジネスが集まって投稿する」など。好きなテーマと共同投稿者を設定してコラボを作成できる。共同投稿者は最大20アカウントまで追加可能。ストーリーズの基本機能の24時間が過ぎると自動的に消え、アーカイブに残るが、アーカイブに残るのは自分が投稿したコンテンツのみで共同投稿者のコンテンツは閲覧できなくなる。

 期待できる活用方法としては、単館のアカウントではリーチできなかったフォロワーへのリーチ。例えば、グループやチェーンのホテル・旅館は、同じテーマを定め、コラボ機能を使って投稿すると共同投稿者のアカウントの全フォロワーへストーリーズが配信される。テーマや投稿するコンテンツによって、新しいフォロワー獲得のきっかけになる。例は「〇〇ホテルズ 夏の宿泊プラン」「〇〇チェーン 人気の宿泊プラン」「〇〇旅館グループ 人気の客室」など。また、同じエリア内の同業他社、競合アカウントと「コラボ」しても面白いかもしれない。「新宿エリア 夏の宿泊プラン特集」「八重洲エリア レストラン夏の冷やし〇〇メニュー」など。

 共同投稿者は、ビジネスアカウントに限らないので自社のアカウントのファンや、フォロワーをランダムで共同投稿者に選び、「〇〇ホテル お気に入りのお部屋」といったようにフォロワー(顧客)に自社ホテル・旅館についての画像や動画を集めてみるのはいかがだろうか。

 ※コラボ機能は、期間限定(時期未定)の国内ユーザーが対象で最終リリースには機能の変化・拡充があるかもしれない。

 参照元:https://about.fb.com/ja/news/2021/05/collabstoriestest/

 (コレリーアンドアトラクト代表取締役)

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒