コロナ禍で激減してしまったインバウンド市場も、水際対策の緩和など、業界にとってようやく明るいニュースもあり、復活に向けて準備を進められているかと思う。
冬になるとコロナ感染者が増えるリスクもあるが、コロナと共存することを前提に取り組んでいかないと、観光業で復活している他の国との差を埋めることが難しくなる。
世界経済フォーラムが発表した2021年版観光の魅力度ランキングで1位を獲得した日本は、歴史的な円安により、外国人からするとコスパ最強国として見られるが、個人的な意見として「安売りではなく、消費者インサイトを掘り当てて、魅力度ランキング1位の日本独自の良質な体験をいかに高く売るか」、量より質を求める観光政策を日本政府に求めたいと思う。
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こちらのサイト(https://passport-photo.online/blog/social-media-vs-travel/#top-10-social-media-vs-travel-statistics-to-know-in-2022)で、グローバルの旅行者やSNSの利用状況など、参考になる情報を紹介している。
【旅行者のSNS利用状況】
・2000年代生まれのインスタグラムの影響で旅行先を決定=40%
・知人、家族の写真、動画を見て特定の旅行先を決定
・平均60%、2000年代生まれの97%が旅行中に写真投稿
・旅行の計画は友人のFacebookに影響される=50%
・毎日100万以上の旅行関連のハッシュタグが検索される
・代表的なインバウンドレビュー対策は、Googleのクチコミ、TripAdvisor、Facebookの三つが重要である。
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20代、30代の若い世代は、旅マエのフェーズにSNSを使って行き先を決める傾向が世界のトレンドだ。皆さまの施設の情報が、SNS上で英語で検索した際に、表示されるかどうか、チェックしてみてほしい。また、Googleビシネスプロフィールのクチコミ、TripAdvisor、Facebookにおいて、インバウンドレビューがどのように投稿されているか、Googleのクチコミに返信しているか、今のうちに確認が必要となる。
(コレリーアンドアトラクト代表取締役)