◆「Googleホテルサミット2022」より、今後の機能拡充について
11月8日にGoogleが日本マーケット向けにGoogleホテルサミットを開催した。その中で、今後、ホテル・旅館業に向けてリリースするGoogleの新機能についての説明があった。
まず、Googleの主力プラットフォームの「検索」「ショッピング検索」、そして「マップ」に新しい機能、特長が増える。
検索については、ユーザーの意図をくんだ検索補助(他の人の質問や、入力した検索キーワードから予測できる組み合わせキーワードの表示)や、今話題の検索キーワードの表示。ショッピング検索は、商品の画像表示や金額などの商品に関する情報を表示し、より直感的なショッピング検索が可能になる。
マップについては、より画像を中心に、店や場所情報を掲載。ランドマークについては空中写真も公開される。また、経路検索では利用する交通手段の料金情報が追加されるとのことだ。旅行者にとって旅先に関する有効な情報を提供し、いかに早く簡単に旅先の決定を行えるようになる。
City(地域)検索では、主要ランドマークの画像や情報、地図が表示される。
Things to do(目的、アクティビティ)検索では、検索地域の観光地、ランドマークについての画像と口コミ評価が表示される。
観光地の画像検索では、画像だけでなく、動画も検索結果に表示されるようになる。
マップ検索については、上述の通りランドマークのアイコンがマップ上に表示される。
Googleトラベル(google.com/travel)の地域検索では、主要観光地のランドマークの写真サムネイルが地図上に表示されるようになり、旅行の目的地を決めるためのアイデアを容易に提供してくれる。
フライト検索では検索路線の金額の推移を表示し、旅行者がフライトを利用するタイミングを計るためのサポートをしてくれる。
Googleビジネスプロフィールのホテルアカウントでは、無料予約リンク設置が全てのホテル事業者に開放される。また、ホテル施設内の客室情報や、レストラン情報についてより詳細に掲載できるようになる。そして、今まではOTAや価格比較サイトの料金と、連携している公式の予約エンジンからの料金表示が可能だったが、今後はGoogleビジネスプロフィール上で直接料金情報を管理できるようになる。
このように、Googleは旅行者に対して、より早く、簡単に、旅先を決定するための有益な情報を与えられるようになる。そしてホテル事業者に対しては、より直販を強化する機能が充実する。
今後はGoogleビジネスプロフィールを管理、操作する機会が増えることが予測されるので、Googleビジネスプロフィールの管理権限を持っていないホテル施設はまず、自施設の管理体制を整えよう。そして基本情報の管理、更新や、口コミ、FAQへの対応を今から行い、機能が急に拡大する前にGoogleビジネスプロフィールの操作に慣れておくことはもちろん、既存機能での情報整理、最新の状態に整えておくことをお勧めする。
(コレリーアンドアトラクト代表取締役)