UVC紫外線ランプを搭載
医療機器やヘルスケア製品などの製造、販売を手掛けるフジデノロ(愛知県小牧市)は、UVC紫外線ランプを搭載した空気除菌装置「エレナ」を昨年12月に発表し、1月から宿泊施設を中心に提案している。
「昨年9月に行った藤田医科大学との共同研究により、国内の研究機関として初めて波長254ナノメートルの光源で新型コロナウイルスを不活性化することを確認した」と事業開発本部の北山知明氏。
この実験結果に基づき、254ナノメートルのUVCランプを採用。紫外線の中でも最も殺菌効果が高い波長を放つ紫外線ランプと高性能の照射ユニットを搭載した。
20畳(100立方メートル)の室内を30分で広範囲に素早く浄化する。同規格製品よりも短時間で効率よく空気を除菌するという。
旅館・ホテルでは人の出入りが多いエントランスやレストランなど設置場所の選択肢は広い。
「厚生労働省が注意喚起する空気感染(エアロゾル感染)対策として、導入してほしい」とアピールする。
設置工事は一切不要。電源を入れるだけで簡単に稼働する。操作部分は余計な情報を省き、立っても座っても操作しやすい位置にパネルを配置し、ぶつかってもケガをしにくい角のない円筒デザイン。傾きや衝撃で停止する安全アラート機能を備えた。
1日中稼働した場合でも約30円と低コスト。同社が推奨する2年に1度のランプユニットの交換のほかには、フィルターなどの交換コストもかからない。
20ワットのランプを2本使用し、ランプの寿命は約8千時間。サイズは高さ983×直径200ミリで、重さは約14・5キロ。
エレナ