エキスパート教員が多数
桜美林大学は2019年4月に新宿キャンパスを開設。ビジネスマネジメント学群を東京・町田キャンパスから移転した。実践的教育を強化するため、学生が運営するカフェ、KNT首都圏の社員からカウンター接客などを学ぶ旅行カウンター、料理研究家による授業も行うキッチンといった施設をキャンパス内に設置。イベントの企画、開催などさまざまなオンキャンパス実習の場としても活用している。
キャンパス内旅行カウンターでの実習
ビジネスマネジメント学群は、「観光・ホスピタリティ・エンターテイメントビジネス科目群」などの科目群を持つビジネスマネジメント学類(BM)と、「エアライン・ビジネスコース」「エアライン・ホスピタリティコース」を持つアビエーションマネジメント学類(AM)の2学類で構成。1学年あたりの入学定員はBMが400人、AMが80人となっている。なかでも、観光・ホスピタリティ・エンターテイメントビジネス科目群はBMの半数にあたる200人の学生が学ぶ最も人気のコース。「旅行ビジネス」「ホテル・ブライダルビジネス」「レジャービジネス」「スポーツビジネス」の4領域で、さまざまな接客サービスに関する専門知識や管理技法、企画プロデュース力を実践的に身に付ける。
BMには多彩な業界で実務経験を積んだエキスパート教員が多数在籍。実際に仕事をする上での醍醐味(だいごみ)や大変さを、学生は講義やゼミの中でリアルにイメージすることができる。
渡邉康洋教授は近畿日本ツーリストの出身。渡邉ゼミの学生の60%は旅行会社、ホテル、バス会社といった観光業界に就職している。BMでは、学生の半数が2年次からゼミに参加する。渡邉ゼミでは地域振興に注力し、自治体等が学生向けに実施する観光コンテストへ積極的にエントリー。「大学生観光まちづくりコンテスト2019」で「さいたま市長賞」と「JTB賞」を受賞。2021年の「あいち学生観光まちづくりアワード」では、「手ぶらでOK!家族でつくる思い出キャンプ in TOYONE」で最優秀賞を受賞し、3月23日に大村秀章愛知県知事から表彰状を授与された。「ゼミ活動の一環として外部との接点を持つことで、各ゼミ生に自信が生まれ、観光業界への就職活動でも良い結果につながっている」(渡邉教授)。同ゼミでは卒業論文も必修化。観光に関する卒論を全員に書かせる。
渡邉教授
研究室との可動式パーテーションを備えた開放的なスペース