日本初のホテル専門学校
東京YMCA国際ホテル専門学校(東京都新宿区)は、今年で89年を迎えた日本初のホテル専門学校だ。
卒業生は総支配人からサービススタッフ、また旅館の後継者、経営者まであらゆる立場で活躍し、ホテル・旅館業界を担っている。1972年に始まった1年制の「ホテル専攻科」が2017年度に「ホテル旅館経営学科」にリニューアルした。「ホテル・旅館の後継者・経営者育成の環境強化が主な目的」と同校。
カリキュラムはマネジメント、マーケティング、アカウンティングを基盤とし、管理理論と実務に特化した講義をラインアップ。実践的マネジメントを中心に幅広い知識、実務を身に付ける。
特別授業では、宿泊産業に特化したビジネススクール「宿屋大学」が主催する講座に参加し、日本の宿泊産業をけん引する著名なキーパーソンの講師や受講者とのつながりが生まれ、人脈づくりにも役立っている。
対して2年制の「ホテル科」はおもてなしのプロを追求している点が特徴で、ホテルでの授業で実践スキルを磨き、6カ月間のホテル実習で自身の可能性を広げるという。
また、夏期休暇にリゾートホテル実習の参加も可能で、即戦力となる人材の輩出につながっている。
1万2千人を超える卒業生が支える校友会のネットワークは、実習先、就職先としても学生をサポートし、業界と学校がつながる環境がある。
先人たちが守ってきた歴史と伝統を引き継ぎ、次世代のリーダーとしての自信を深める場として、この学校は存在し、次代を担う人材を輩出することがYMCAの大きな使命だ。
ホテル旅館経営学科の授業風景