【観光の学校特集2024】JTBツーリズムビジネスカレッジ 


JTBカレッジ外観

第一線で活躍する即戦力育成

 JTBツーリズムビジネスカレッジ(学校法人国際文化アカデミー)は、1982年にJTB創立70周年記念事業の一環として設立された専門学校。これまでの41年間の卒業生で、就職希望者の累計6886人のうち45%にあたる3099人がJTBグループに就職している。

 坂本友理校長は同校の特長について「ツーリズム産業の第一線で、実務の中核的存在として活躍できる即戦力の育成に力を注いでいます。ツーリズム産業は成長産業で、可能性は無限大。活躍の場がたくさんあります」と強調する。24年3月の卒業生も、希望者就職率は100%で、内訳はJTBグループ44%、運輸・空港・観光関連28%、宿泊施設24%、一般企業4%。ツーリズム産業就職率は96%にのぼる。

 高い就職率の背景にあるのが国家資格の取得率。23年総合旅行業務取扱管理者合格率は20%、また国内旅行業務取扱管理者合格率は70%。それぞれ、全国平均7.9%の2.5倍、全国平均35.7%の2倍と高い合格率を誇っている。

 観光系学部の大学への3年次編入も可能だ。2年間専門的に学んだ後、東洋大学国際観光学部に編入する道が用意されている。

 海外のJTBグループ支店やホテルで学ぶことができる海外派遣制度も特徴的だ。航空運賃や宿泊費を全て同校が負担。学生は金銭面を気にせず、海外で約1ヵ月間、業務の実習や語学学習に打ち込める。

 同校は24年4月、学校名を「JTBトラベル&ホテルカレッジ」から「JTBツーリズムビジネスカレッジ」に変更した。常務理事の鈴木良照総務部長は、その狙いと今後の展望について次のように話している。「新型コロナも落ち着き、人々の交流が復活。ツーリズム産業は今後ますます日本の成長発展の柱となることが期待されています。また、人々のライフスタイルのさまざまなシーンにツーリズムが関わっており、ニーズも変化しています。こうした流れを受けて当校は、裾野が広く多様で将来性のあるこの業界に即戦力として活躍できる人材を多面的に育成、輩出すべく、学校名を変更しました。観光、宿泊の実務や資格取得に限らず、これからのツーリズム業界に必要な“最先端かつ実践的”な知識やスキルを習得できる新たなカリキュラムを導入し、ツーリズム産業の成長発展と持続的な社会の実現に貢献してまいります」。同校では、中国、台湾、香港、韓国、ロシア、モンゴル、ベトナム、ミャンマーの八つの国・地域からの留学生が学んでいる。在校生は多様な留学生たちとの交流の中でグローバル感覚を身に付けながら成長している。

鈴木部長

JTBカレッジ外観

JTBツーリズムビジネスカレッジ|観光旅行の専門学校


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