【観光トピックス】 「震災語り部列車」運行 個人客も受け入れ開始 石川県


震災を経験した語り部アテンダントが能登の「今」を伝える

 石川県穴水(あなみず)―七尾駅間を結ぶ第3セクター鉄道・のと鉄道の「語り部列車」が、昨年4月の全線再開からちょうど1年たった6日、「震災語り部列車」と改め、運行を開始した=写真。昨年元日に発生した能登半島地震での被災後、全線再開を経て同年9月から団体客を対象に運行してきたが、今回から個人客の受け入れも行う。

 運行するのは、能登中島駅停車中に被災した観光列車「のと里山里海号」。被災当時、乗客、乗務員ら計48人が乗車していた。「揺れは非常に激しく立っていられないほどで、まるで洗濯機の中にいるようだった」と振り返る。

 走行区間は穴水―七尾駅間の約50分間。自身も被災した同社社員が「語り部アテンダント」として同乗し、ビュースポットを紹介するとともに、当時の被災状況や復興に向けた地域の取り組みなどを紹介する。震災の記憶を丁寧に伝えるため、停車駅は和倉温泉駅を含む3駅に限定されるが、途中3カ所ほどのスポットに一時停止し、語り部が案内する。

 運行期間は5月11日までと、夏休み期間中の7月19日から8月31日までのそれぞれ土日祝日(1日3往復)。秋以降の運行スケジュールは夏ごろに決定する。料金は穴水―七尾駅区間で大人1750円、小人1330円(運賃含む)。電話または同社公式ウェブサイトからの事前予約が必要。

団体客は通年受け入れ

 団体客も引き続き受け入れており、水曜日を除き通年申し込みが可能。3駅に加え、約100本の桜が出迎える能登鹿島駅(愛称:能登さくら駅)にも停車するほか、土産品も贈られる。料金などの問い合わせは、のと鉄道旅行センターTEL0768(52)0900またはメールnotoryo@po.incl.ne.jpから。


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