群馬県や県観光物産国際協会、JR東日本高崎支社は11月末まで、温泉文化を盛り上げる集中プロモーション活動を行う。9月21日には県の温泉や地酒をPRするイベント「群馬フェア」(17~23日)のセレモニーが東京都千代田区のビックカメラ有楽町店で開かれた。県は温泉文化をユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産登録を目指しており、プロモーションを通じて機運醸成につなげる。
代表的な7温泉地(草津、伊香保、みなかみ18湯、四万、万座、磯部、老神)の温泉文化を「浸かる」「想う」「楽しむ」という三つの切り口で紹介する。首都圏の385駅に「群馬LOVE ONSEN」のキャッチコピーを付けたポスターを貼り、7温泉地を紹介するリーフレットを配布。
リーフレットは英語、中国語(繁体字)でも作成し、訪日客の利用が多い成田空港駅や東京駅、新宿駅などに掲出する。
首都圏のJR線を走る電車内のデジタルサイネージ「トレインチャンネル」にプロモーション動画を配信するとともに、12月2日まで大宮駅西口正面の複合商業ビル「大宮アルシェ」に設置された大型ビジョンにトレインチャンネルと同じ動画を配信する。
大宮駅ではまた、11月28~30日に「上州ぐんま産直市」を開き、食材や地酒、名産品の販売に加え、温泉文化をPRする。
セレモニーには山本一太知事や樋口達夫・JR東日本執行役員高崎支社長、市川捷次・観光物産国際協会理事長、森田繁・県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長、田村早代・群馬女将の会会長らが出席。
主催者を代表してあいさつした山本知事は、群馬の温泉魅力と地酒のおいしさをアピールした上で、「温泉文化の無形文化遺産登録に向けて取り組んでいる。そのためには国民運動にすることが大事。フィンランドのサウナも(登録)できたのだから絶対できるはず」と述べ、100万人の署名実現へ協力を求めた。
署名していた都内在住の女性は「温泉好きな私としては、日本独自の温泉文化を世界の人に知ってもらうのは賛成。ぜひ実現してほしい」と話していた。
署名への協力を求める山本知事