
観光庁の宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、2025年1月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は4888万人泊となり、前年同月比で7.1%増となった。このうち外国人延べ宿泊者数は1515万人泊で、三大都市圏(東京、愛知、大阪など8都府県)での滞在は前年同月比27.3%増だった一方、地方部(三大都市圏以外)での滞在は同49.2%増と大きく伸びた。ウインタースポーツを目的とする旅行などが好調で、地方部に滞在する外国人延べ宿泊者数が増加したとみられる。
■外国人
1月の外国人延べ宿泊者数は三大都市圏が937万人泊、地方部が578万人泊。前年同月に比べて三大都市圏で201万人泊増、地方部で191万人泊増となった。
構成比は三大都市圏が前年比3.6ポイント減の61.9%、地方部が同3.6ポイント増の38.1%となり、大都市圏への集中がわずかに緩和された。
米国、豪州などの旅行者がスキー、スノーボードなどを目的に地方部に滞在したことや、中華圏の旧正月(春節)休暇が一部で1月に始まったことが影響したとみられる。
スノーリゾートを有する地域では、北海道が同79.6%増の199万人泊、長野県が同37.1%増の44万人泊など。福島県を除く東北や新潟などの県でも外国人延べ宿泊数が前年同月より大幅に増加した。
会員向け記事です。