観光庁の宿泊旅行統計調査の第1次速報値で、全国の宿泊施設における2024年8月の延べ宿泊者数は6611万人泊となった。コロナ前との比較となる19年同月比で4.5%増、前年の23年同月比で2.7%増。23年8月の数値を上回り、統計上比較可能な2010年以降、単月として過去最高値となった。
外国人延べ宿泊者数は、19年同月比35.1%増、23年同月比20.9%増の1281万人泊。単月として過去最高だった今年7月から減少したが、8月としては過去最高値となった。19年同月比も23年7月以降、14カ月連続でプラスとなった。
日本人延べ宿泊者数は、19年同月比、23年同月比ともに0.8%減の5330万人泊となった。「南海トラフ地震臨時情報」の発表や、台風10号の影響はあったが、一定の延べ宿泊者数を維持。コロナ後の国内旅行需要は「回復」から「安定」へ転じる兆候が見え始めた。