
宿泊施設の経営支援も
シーナッツはこの2月、宿泊施設向けの予約・販売管理システム「TL―リンカーン」の操作画面を刷新した。今回のリニューアルでは、基本操作は変えずに、宿泊施設の要望をもとに全画面を変更。「基本的な操作方法は変えずに、見やすさにこだわった」と同社。
リニューアルと併せて機能追加も実施。例えば、残室・料金管理では、これまでOTAでの販売ステータスや料金プランを変更したい場合に、複数回の操作が必要だったが、「全室設定・全プラン設定機能」の搭載により、ボタン一つでその日の室タイプすべてを「売り止め」や「販売」にしたり、全プラン料金の変更も可能になった。
TL―リンカーンは、旅行会社とOTAからの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできる。導入施設は約5千で、対応販売先は旅行会社、OTAを合わせて134社。導入後のフォロー・サポート体制の充実と、ユーザーの声を商品、サービスに反映する点が評価されている。
コロナ禍の中、海外からの旅行はなくなり、一方の国内旅行も厳しい中、同社の山田英樹社長は、「この時期はOTAなどの販路を広げて、今後の集客の施策を打つ必要がある」と指摘する。現在、同社が連携をしているOTAなどの対応販売先を紹介する経営支援を進めている。「販売先を最大限広げれば、曜日や季節ごとなど稼働が低いときはその販売先を最大限活用し、稼働が高くなったときは自社ホームページの予約以外を売り止めにすることが可能」と提案している。
また、オンラインでの活用セミナーも定期的に開催。販売先を紹介するオンラインセミナーも開催予定。「気軽に参加してもらいたい。こういう状況なので、販売先、宿泊施設の皆さまと何とか観光業界を盛り上げたい」と山田社長。
▷シーナッツの宿泊施設向け予約・販売管理システム「TL-リンカーン」