俳優の木村拓哉さんが出演することで、始まる前から話題となった「ぎふ信長まつり」。木村さんが織田信長を演じた6日の「信長公騎馬武者行列」には市の人口約40万人を超える46万人ほどが集まり、大フィーバーとなった。
3年ぶりの開催で、人気俳優が出演することもあってか、観覧申し込みには定員1万5千人の約64倍、96万人超の応募があったという。市によると来場者数は前回(2019年)比8割増。観光関係者は「大きな事故やトラブルもなく、無事に終わってホッとした」と胸をなで下ろす。
この発言の背景には、韓国・ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で起こった惨事がある。
ハロウィーン前の10月29日夜、各地から集まった若者たちが路地で折り重なるように倒れ、日本人2人を含む150人以上が死亡した。「群衆雪崩」という現象が起きたためとみられる。
密集状態で1人が倒れることで周りが雪崩を打つように転倒してしまうことをいう。1平方メートルに10人以上が密集していると群衆雪崩が起こるリスクは高まるとされる。未然に防ぐことはできなかったのか、警備態勢は十分だったのか…。解明すべき点は多い。
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