【観国之光 411】UCCN認定 観光誘客にも効果? 本社論説委員 内井高弘


各地の食文化は観光誘客の手段の一つ(写真と本文は関係ありません)

 世界遺産登録など、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の活動は多岐にわたるが、その一つに「ユネスコ創造都市ネットワーク」(UCCN)がある。

 創造都市ネットワークは、創造性を持続可能な開発の戦略的な要素としている都市間の国際ネットワークを強化するプロジェクトで、条約に基づくものではなく、ユネスコが主体として実施する事業だ。

 文部科学省によると、UCCNは2004年に発足し、創造産業(文学、映画、音楽、工芸、デザイン、メディアアート、食文化)の7分野から、世界でも特色ある都市を認定している。認定されると各都市と交流でき、ユネスコが世界中に広報することで、都市の魅力発信につながるといわれる。

 21年11月時点で世界295都市が認定されており、このうち日本は6部門10都市(神戸市、名古屋市、金沢市、札幌市、山形県鶴岡市、静岡県浜松市、兵庫県丹波篠山市、山形市、北海道旭川市、大分県臼杵市)ある。

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