「旅の恥はかき捨て」という。旅先では周囲に知り合いがいないことや解放感から、恥をかいてもその場限りのこととして、大胆な行動などをとるたとえだ。また、そんな行為が恥ずかしいと思わず平気な状態をさす。
コロナ禍がピークを過ぎ、行動制限や水際措置が緩和されたことでインバウンドが増えている。それに伴って、有名観光地などではトラブルも生じているようだ。
「スラムダンク」の聖地、神奈川県鎌倉市の江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅そばの踏切。車道に出ての撮影やごみの放置など、一部の外国人観光客の迷惑行為が問題になっている。地元の人はテレビの取材に「道路に人があふれて通れないし、線路に入ったりして危険」と顔をしかめた。
江ノ電は英語や中国語、韓国語で書かれた看板を設置して注意を促すが、あまり効果はでていないようだ。
京都市の伏見稲荷大社。「千本鳥居」を目当てに多くの外国人観光客が訪れる。その混雑ぶりからゆっくりと見て回ることができず、いい写真も撮れないとあって、あまりいい印象をもたれていなようだ。信仰の場所であることをまず理解すべきなのだが…。
会員向け記事です。