【観国之光 449】暖冬で観光地に異変 体調不良解消は温泉へ 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


雪不足ではやくも営業終了を検討するスキー場もでている(写真と本文は関係ありません)

 日本列島は2月20日、太平洋側を中心に気温が上がり、群馬県高崎市で25・7度など最高気温が25度以上の夏日を本州で今年初めて観測。東京都心も23・7度と今年最高気温を記録した。

 ところが21日は一転、急降下。都心の最高気温は9度と、前日より15度も低くなった。この先も気温はそう上がらないという(21日時点)。厳しい寒暖差で体調を崩す人も出そうだ。

 天候不順は観光にも影響する。暖冬による雪不足で、スキー場の中には営業終了を検討するところも。長野市内のスキー場は20日、一時休業に入った。2020年も雪不足で営業を縮小しており、関係者は「壊滅的だ」と頭を抱える。

 湖も凍らず、集客の目玉である名物の「ワカサギ釣り」ができないという声も聞く。

 日本三名瀑の一つで国指定の名勝、袋田の滝(茨城県大子町)。2月は滝全体が真っ白に凍る「氷瀑」が見られるが、ニュース映像では中旬でも凍っている部分はほとんど見られず、岩肌がむき出しになっている。

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