【調査データ】観光業・インバウンドに関する求人および仕事検索の動向を調査 Indeed調べ


 Indeedは9日、観光業およびインバウンド(訪日外国人旅行)に関連する求人および仕事検索の動向についての調査結果を発表した。

世界No.1求人サイト*「Indeed(インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、https://jp.indeed.com以下Indeed)は、夏の観光シーズンに向けて観光業およびインバウンド(訪日外国人旅行)に関連する求人および仕事検索の動向について調査を行いました。

 

日本政府観光局によると、2024年6月の訪日外客数は313万5,600 人で単月として過去最高であり、上半期(1〜6月)の累計も177万7,200人で、過去最高を記録した2019年同期を100万人以上上回っています(※1)。今年の夏季のさらなる訪日外客増加を見据え、観光業およびインバウンドに関する求人数や仕事検索数は増加していると考えられます。

そこでIndeedでは、コロナ禍前の2019年1月から2024年6月までを対象に、Indeed上での観光業およびインバウンド関連の求人と仕事検索動向を調査しました。

 

■観光業・インバウンドに関する求人および仕事検索動向 主要ポイント

【求人動向】

  • 観光業に関する求人割合は、2024年上半期(1〜6月)は2019年以降(各年同期比)で過去最高となっている。
  • 観光業のうちインバウンドに関する求人割合は、2024年上半期(1〜6月)は2023年同期比で約1.2倍、コロナ禍の2021年同期比で約2.0倍に増加している。

【仕事検索動向】

  • 観光業に関する仕事検索割合は、求人割合と同様に2024年上半期(1〜6月)は2019年以降(各年同期比)で過去最高となっている。2019年同期比では約1.1倍となっており、コロナ禍前の水準まで回復している。
  • インバウンドに関する仕事検索割合は、2024年上半期(1〜6月)は2023年同期比で約1.4倍、コロナ禍の2021年同期比では約4.7倍と大きく増加している。

※1:日本政府観光局(JNTO)「2024年6月推計値(2024年7月19日発表)」

https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/

 

■調査結果詳細

【求人動向】

  • 観光業に関する求人割合:2024年上半期は2019年以降(各年同期比)で過去最高

Indeed上の観光業に関する求人割合は、2024年上半期(1〜6月)は2019年以降(各年同期比)で過去最高となっています。

年別で見ると、2023年同期比では+5.3%のわずかな増加ですが、コロナ禍の2021年同期比では約1.3倍(+30.1%)に増加しています。また、2019年同期比で+4.9%の増加となっていることから、観光業に関する求人はコロナ禍前の水準まで回復したと言えます。

  • インバウンドに関する求人割合:2024年上半期は2023年同期比約1.2倍、2021年同期比で約2.0倍に増加

観光業の求人のうち、訪日外客対応を想定したインバウンドに関する求人割合は、2024年上半期(1〜6月)は2023年同期比で約1.2倍(+20.9%)に増加しています。2019年同期比では-14.2%と、コロナ禍前の水準には回復していないものの、コロナ禍の2021年同期比では約2.0倍(+103.9%)に増加しており、コロナ禍後の訪日外客数の増加とともに求人も増加傾向と言えます。

【仕事検索動向】

  • 観光業に関する仕事検索割合:求人割合と同様、2024年上半期は2019年以降(各年同期比)で過去最高。求職者の関心はコロナ禍前の水準に回復

Indeed上での観光業に関する仕事検索の割合は、求人割合と同様に2024年上半期(1〜6月)は2019年以降(各年同期比)で過去最高となっています。

年別で見ると、2024年上半期は2023年同期比で+7.2%とわずかな増加ですが、コロナ禍の2021年同月比では約1.3倍(+31.0%)に増加しています。また、2019年同期比では約1.1倍(+11.2%)に増加しており、求職者の観光業に関する仕事への関心はコロナ禍前の水準に回復していると考えられます。

  • インバウンドに関する仕事検索割合:2024年上半期は2023年同期比で約1.4倍、2021年同期比で約4.7倍に大きく増加

訪日外客への対応を想定したインバウンドに関する仕事検索割合は、2024年上半期(1〜6月)は2023年同期比で約1.4倍(+43.5%)に増加、コロナ禍の2021年同期比では約4.7倍(+372.3%)と大きく増加しました。コロナ禍前の2019年同期と比べると-1.2%ではあるものの、コロナ禍後の訪日外客数の増加とともに求職者のインバウンドに関する仕事への関心も増加していると言えます。

■調査概要

調査主体:Indeed Japan株式会社

調査対象期間:2019年1月〜2024年6月。2024年上半期(1〜6月)と各年上半期(1〜6月)を比較。

調査対象:

【求人動向】

  • 観光業に関する求人割合

2019年〜2024年各年の上半期(1〜6月)において、日本のIndeed上に掲載されている全求人における「ホスピタリティ・観光」(※2)の職種カテゴリの求人割合を算出。(100万件あたりの求人数)

※2:職種カテゴリ「ホスピタリティ・観光」:ホテルや旅館などの宿泊施設スタッフや旅行プランナー、空港スタッフ、ツアーガイドなどの観光に関わる職種

 

  • インバウンドに関する求人割合

2019年〜2024年各年の上半期(1〜6月)において、日本のIndeed上に掲載されている全求人に対するインバウンド関連の求人(「ホスピタリティ・観光」の職種カテゴリの求人のうち、インバウンド関連のキーワード(※3)を含む求人)の割合を算出。(100万件あたりの求人数)

※3:インバウンド関連のキーワード:「インバウンド」「外国語」「英語」「中国語」「韓国語」「語学」

 

【仕事検索動向】

  • 観光業に関する仕事検索割合

2019年〜2024年各年の上半期(1〜6月)において、日本のIndeed上の全仕事検索に対する観光関連のキーワード(※4)を含む仕事検索割合を算出。(100万件あたりの検索数)

※4:観光関連のキーワード:「観光」「旅行」「ツアー」「ホテル」「旅館」

 

  • インバウンドに関する仕事検索割合

2019年〜2024年各年の上半期(1〜6月)において、日本のIndeed上の全仕事検索に対するインバウンド関連のキーワード(観光関連のいずれかのキーワード(※4)、かつインバウンド関連のいずれかのキーワード(※3)を含む)の仕事検索割合を算出。(100万件あたりの検索数)

 

 
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