日本商工会議所が毎月公表している早期景気観測(LOBO調査)によると、9月の業況DIは全産業で▲9.0となり前月に比べ0.1ポイント改善した。改善は2カ月連続。各業種の業況はまだら模様となったものの、エネルギー価格の高騰によるコスト増や深刻な人手不足等、業種を問わない課題は山積しており、中小企業の業況は4か月連続で足踏みが続いている。地域別では北海道、北陸信越、東海、中国が改善し、それ以外の5地域で悪化した。
全産業合計の業況DIは、▲9.0(前月比▲0.1ポイント)
建設業では、国土強靭化事業をはじめとする公共工事の受注が堅調に推移し改善した。小売業では、高付加価値商品の販売やインバウンド需要が好調な百貨店が下支えし改善。卸売業でも、小売業からの引き合い増加で改善した。一方、製造業では円安の伸長による輸入部材の価格高騰により悪化。サービス業では、慢性的な人手不足により飲食・宿泊業を中心に悪化となった。【記事提供:ニッキン】
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