アフターコロナに向けて旅館・ホテル、観光事業者が申し込める補助金が相次いで公表されている。最も注目されているのが、予算規模1兆円超の事業再構築補助金である。それ以外でも施設リニューアルや異業種との連携、広告宣伝、生産性向上を目的とした補助金が公表されている。
一方で、申請のやり方や書類の書き方が分からないという声をよく聞く。今回コラムでは、初めて取り組む方でも分かりやすいように補助金申請のコツを紹介したい。
1、公募情報を常にチェックする
公募情報は各省庁や自治体、商工会議所、商工会等のサイトで公表されるが、募集開始から締め切りまで1カ月と短いものが多い。気がついたら締め切りを過ぎていたということにならないように、関係機関のサイトを常にチェックしよう。
見落としがちな方は、公式ツイッターをフォローして投稿が通知されるよう設定しておいたり、各サイトの新着情報をRSSリーダーで確認したりするなど見逃しをしないよう工夫したい。
2、第1回応募からチャレンジする
年度内に何回かに分けて募集のある補助金は、第1回目からチャレンジしたい。過去の例から見ると、初回が最も採択率が高い傾向にあるからだ。
昨年募集のあった小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)は、第1回の採択率は81・6%あったが、第3回では33・9%まで急落した。
後の募集になると応募者が急増する一方で、予算が残り少なくなることが理由と考えられる。第1回目から応募しておけば、不採択となっても再チャレンジが可能なのでメリットが大きい。
3、gBizIDプライムアカウントを取得する
政府が管轄する補助金はgBizIDプライムアカウントの取得を必須としているものが多い。アカウント申請は無料だが、取得まで2週間以上かかるので、まだ取得していない方は早めに申請しておこう。
申請は簡単だ。gBizIDの公式サイトで申請書を作成し、印刷して実印を押印、3カ月以内に取得した印鑑証明書を添付して事務局に郵送するだけだ。
法人を複数保有されている方は、法人の数だけ申請しておくことをお勧めする。
(アルファコンサルティング代表取締役)