
観光庁資料
2025年3月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比13.5%増の349万7600人となった。3月として過去最高を記録。2025年1~3月累計では1053万7300人となり、過去最速で1000万人を突破した。これに伴う2025年1~3月期の訪日外国人旅行消費額は前年同期比28.4%増の2兆2720億円となり、1~3月期として過去最高となった。
訪日外国人旅行者数は日本政府観光局(JNTO)が発表した推計値。訪日外国人旅行消費額は観光庁のインバウンド消費動向調査の1次速報値。
2025年3月は、東アジアでは中国、東南アジアではインドネシア、欧米豪では米国を中心に訪日客が増加。春の桜シーズンで多くの市場で訪日需要が高まったほか、東南アジアの一部の市場や中東地域ではイスラム教の断食明け休暇に合わせて海外旅行需要が増加した。
2025年1~3月累計の訪日旅行者数(カッコ内は前年同期比)を国・地域別に上位を見ると、韓国251万人(7.2%増)▽中国236万人(78.1%増)▽台湾162万人(9.8%増)▽米国72万人(25.6%増)▽香港65万人(3.9%増)▽タイ36万人(11.7%増)▽豪州31万人(24.1%増)―などとなった。
※JNTO資料
消費額は1~3月期として過去最高
2025年1~3月期の訪日外国人旅行消費額は2兆2720億円。国・地域別の内訳は、最多の中国が5443億円、次いで台湾が3168億円、韓国が2824億円、米国が2188億円、香港が1534億円、豪州が1145億円、タイが748億円など。
1人当たり旅行支出は22万1994円となり、円安、物価高などを背景として、前年同期に比べて5.2%上昇した。国・地域別の上位は、豪州の36万6640円、フランスの33万8442円、英国の32万966円など。東アジアでは、中国が25万6229円、台湾が19万8855円、韓国が11万3028円などとなった。
※観光庁資料