日本の名湯 金太郎温泉(木下荘司社長、90室)は、ダイニングやフリーラウンジ、ギフトショップの新設など、共用部の一連のリニューアルを終えたこともあり、温泉旅館に宿泊する本質ともいえる温泉の魅力の発信に改めて力を入れている。
金太郎温泉は1965年、掘削により地下約千メートルから湧き出した含硫黄―ナトリウム・カルシウム―塩化物泉。食塩泉と硫黄泉が混合した泉質は国内でも珍しい。75度前後の高温の湯で、成分の濃さと効能には定評がある。この湯をユニークな大浴場で、源泉100%掛け流しで堪能できる。
広さ300坪の大浴場「壁画大浴殿」は、文化勲章受章者、浅蔵五十吉氏が手掛けた九谷焼陶板の壁画を浴室一面に展示。「カルナの館」には、全国から集めた銘石、奇石を使った「立山連峰パノラマ大浴殿」や「庭園大露天風呂」がある。
金太郎温泉には、創業者が発案した秘伝の入浴法があり、ぜひ宿泊してお試しいただきたい。
▽富山県魚津市天神野新6000。TEL0765(24)1220。https://www.kintarouonsen.co.jp/
「カルナの館」の庭園大露天風呂