海かがやき 山ひびく 清流の里 南紀州
紀伊半島の南部に位置する和歌山県南紀州エリアは、温暖で歴史ある温泉地と、農林漁業を生業とする地域です。山、川、海と三拍子そろった自然の中で、民泊とほんまもん体験を通して、地域の多くの人たちと交流し「主体的・対話的で深い学び」ができるよう質の高い受け入れを目指しています。当地域での体験活動がより効果的なものとなるよう地域の魅力と課題についての提案シートをご活用いただき、事前・事後学習に役立てていただきます。
地域の魅力
(1)山、川、海が30分のエリア内にそろい、豊かな自然に恵まれ、温暖で明るい
(2)山の幸、川の幸、海の幸が新鮮でおいしい
(3)世界遺産「熊野古道大辺路」が地域を通っている
地域の課題
(1)雇用の場が少ない
(2)鹿、猪、猿、カラスなどによる鳥獣被害が深刻
(3)耕作放棄地、空き家の増加
農林漁家生活体験(民泊)
民泊の協力家庭が130軒。1軒に4人として500人の受け入れが可能。民泊では半日、1日などの家業田舎体験、「ほんまもん体験」を選択。お客さまではなく、家族の一員としてお迎えし、作業を手伝い、家庭の団らんを味わい、「心豊かな田舎の暮らし」を体験します。
食事は自家食材とし、食材を採りに行くところから始め、新鮮な野菜や魚が「ほんものの味」を教え、郷土料理のおいしさに気づいてもらいます。共同調理で初めて経験する魚さばきに挑戦し、「魚の目が怖い」と言いながらも生物の命をいただいて生きていることに感動したり、「野菜のみじん切りができるようになった」と喜んだり、食事作りは楽しい交流の場であり、学びの場となります。
ほんまもん体験の品質、安全対策
安全で教育効果の高い受け入れ実施のため、防災対策と衛生対策の指導責任者を置き、安全管理、衛生管理を徹底しています。インストラクターのクオリティアップ研修会、民泊研修会、地区懇談会を開催し、会員の資質向上を図っています。特に、災害時の避難地図を作成し、緊急連絡体制を整え、安全対策には万全を期しています。
■お薦めほんまもん体験
一本釣り体験(40人)
漁船に乗り、地元漁師の指導のもと、黒潮海流の豊かな漁場で太平洋を肌で感じ、漁を体験し、釣れた魚は調理して試食します。食育を通して魚食文化に対する理解を深化させます。
林業間伐体験(40人)
紀州木の国で山を守り育てる林業の間伐体験は環境学習であり、ノコギリを使って木を倒す危機管理も学習します。
リバーカヌー体験(50人)
清流日置川をカヌーツーリング。木材を川流ししていた時代と同じルートを通り、人々の暮らしを守ってきた川文化を学びながら川面に鮎の跳ねる様子を間近に見る野趣あふれる感動体験です。
アクセス
新大阪から高速道路を利用し、日置川ICまでバスで約2時間30分。JR特急くろしおで新大阪駅から紀伊日置駅まで約3時間(貸し切り臨時列車利用=紀伊日置駅発着可能)です。
一般社団法人 南紀州交流公社
〒649‐2532 和歌山県西牟婁郡白浜町安居306‐1
TEL 0739‐53‐0055 FAX 0739‐34‐5010
E‐mail: minamikishu@samba.ocn.ne.jp
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