深い学びへつなげる
私たちの活動の舞台は九州の西端、長崎県北部に位置する北松浦半島とその周辺の島々からなる地域です。源平合戦や元寇の折りに活躍した「松浦党水軍」の本拠地でもあります。この歴史豊かな土地の生業をまるごと体験できるのが「松浦党の里ほんなもん体験」です。漁村農村での民泊体験は、ありのままの暮らしや自然の営みの中で、家族の一員として過ごし、豊かな心を育む感動のプログラムです。民泊体験の受け入れ能力は最大約1200人で、これを13からなる受け入れ地区の約300戸の民家が支えています。1地区1校の受け入れとなりますが、受け入れ地区が13地区あることから1日に複数の学校を同時にお受けできる体制を整えています。
漁業体験の受け入れ能力、全国ナンバー1
当地域は、対馬暖流と数多くの島々やリアス式海岸からなる複雑な海岸地形の影響により数多くの魚介類に恵まれ、湾や入り江では、魚類の養殖業も行われるなど多種多様な漁業が営まれています。この特色を生かしたプログラムが、船釣り、定置網漁、刺網漁、港釣りなどの漁業体験です。体験プログラムに用いる全ての漁船は安全面から遊漁船業法に係わる遊漁船登録を行っており、その数は約150隻に及び、漁業体験は最大800人の受け入れ能力を有しています。また、その他にも多様な生業や地区の特色を生かした味覚体験、農業体験など体験プログラムは約80種類に上ります。
主体的・対話的要素の体験学習
弊社の特徴の一つとして体験プログラムは、民泊受け入れ家庭の家業に関わらず生徒が行いたい体験プログラムを選択できることから、生徒の主体性に重きを置くことができます。また、体験プログラム実施中においても、見ず知らずの担い手や友達と対話を通して関わりながら、行動して考え、また行動することから、課題発見、課題解決能力を養うことにつなげることができます。
地域の魅力や課題を知ることで深い学びへ
体験型の修学旅行では、アクティブラーニングの要素がたくさんありますが、さらなる「主体的・対話的で深い学び」の視点の実現に向けて、訪ねる地域に関する魅力や課題について事前学習で調べ、事後学習で振り返りを行っていただけるよう、私たちの地域の三つの魅力と課題を示させていただきます。
地域の三つの魅力
(1)昔ながらの漁村や里山の自然豊かな風景が多く残る(2)豊かな自然環境の恵みを受け、新鮮でおいしい農水産物が楽しめる(3)昔から続く地域コミュニティーが残る土地
地域の三つの課題
(1)耕作放棄地の増加や漂着ごみの回収(2)1次産業の後継者不足~生産年齢(15~64歳)の市外流出(3)高齢者人口の増加~高齢化が進み、地域コミュニティー機能の維持が困難な集落の出現
体験型教育旅行が秘める可能性
「松浦党の里ほんなもん体験」での体験型修学旅行は、体験や民泊での交流を通してコミュニケーション能力や生きる力を育むことはもとより、当地域の魅力や課題について、見て、聞いて、触れていただくことにより、日本の地方や都市部が抱える課題を能動的に深く学ぶ機会につながることを願っております。
一般社団法人 まつうら党交流公社
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