用途に応じた製品そろえる
プールや浄化槽など消毒剤のメーカー、日産化学工業が、温浴施設の衛生管理用に展開しているのが塩素剤「ハイライトSPA」シリーズと水質検査試験紙「アクアチェック」シリーズだ。
ハイライトSPAシリーズは、有効塩素量が多いうえ、溶解液が殺菌力の強い中性~弱酸性を示す塩素化イソシアヌル酸が主成分。このため除菌力、持続力が強く、浴室の塩素臭が少ないのも特徴だ。
速溶性顆粒剤「ハイライトSPA60」や徐溶性錠剤「ハイライトMT90」、金属を腐食させず、においも少ない特許処方の塩素系配管洗浄剤「ハイライトSPA―FCシリーズ」など、用途に応じた製品を取りそろえる。最近では、このSPA―FCシリーズに、「ハイライトSPA―FC3プラス」を追加した。
ハイライトSPA―FC3は、レジオネラ属菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌など各種雑菌を三つの効果「トリプル効果」で除菌するもので、新商品のFC3プラスは、前処理剤として「スケール溶解剤」を追加。同剤は、バイオフィルム増殖の土台となるカルシウムスケールを溶解し、バイオフィルムをはがしやすい状態にする。さらに、洗浄後にバイオフィルムを付きにくくする。
浴槽水や飲料水などの塩素測定には水質検査試験紙、アクアチェックシリーズが適している。測定は15~30秒で終了し、薬品が不要で廃液も出ない。浴槽水・プール水用の「アクアチェック3」は、浴槽の高濃度処理に対応。1リットル当たり10ミリグラムまでの残留塩素濃度の計測が可能だ。
ほかにも、厨房、トイレ、風呂など、さまざまな場所を素早く除菌できる発泡タイプの「かんたん除菌タブレット」なども用意している。
http://www.nissanchem.co.jp/products/chemicals/fine_chemicals.html#anchor05