魅力ある産業として認知されよう
人手不足が深刻化している。日銀の12月短観(全国企業短期経済観測調査)によると、雇用人員が「過剰」と答えた企業の割合から「不足」を差し引いた指数は、中小の非製造業では3ポイント悪化のマイナス47。比較できる1983年5月以降で最も人手不足度合いが強まったという。
行動制限の緩和やインバウンド増加もあり、旅行を取り巻く環境は好転しているが、人手不足が足かせになり、思うような収益を上げられないのが実情だ。
「年末年始も満館だが、どうやってスタッフを集めるかが頭の痛いところ。派遣でも何でも頼まざるを得ないが、本当に人がいない。スタッフがいればもう少し予約をとれるのだが…。仕方がないので素泊まりなどを入れている」。群馬県の温泉旅館の女将はこう言って肩を落とす。
コロナ禍による落ち込みをカバーできるチャンスなのだが、人手不足が重くのしかかる。
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