防水性能IP67対応
環境対応車用精密部品などを手掛ける金属プレス加工、関西では珍しいとされる金属を接合する炉中ろう付け(ブレージング)の二つの受託加工業を柱とし、無線機器事業も展開するチトセ工業(大阪府八尾市)。同社は、HACCP対策として、手のひらサイズの防水無線温湿度・照度センサー「Logbee(ログビー)」の導入を呼び掛けている。
Logbeeとは、「防水性能IP67(防塵性能6級、防水性能7級)対応で、水深1メートル、30分の水没にも耐える無線データロガーである。リチウムコイン電池1個で約3年間稼働して、温度、湿度、照度の環境データを取得できる装置」と事業開発部部長の岡進氏。
国土交通省の新技術情報システム「NETIS」にも登録され、「冷蔵・冷凍庫、発酵製品などの温度管理などに広く活用されている」という。
パソコン(PC)と親機を接続することで、子機が取得したデータをPC上に保管する。子機はデータを測定したい場所に設置する。
親機1台に対し子機は最大36台接続可能。中継器を使用すれば、見通し距離が150メートル延長されるため、通信可能範囲を拡大する。中継器1台につき子機を最大10台接続できる。独自の通信規格を使用しているので、長距離通信にも対応可能。
また、付属のモニターソフトでは、グラフ表示機能に加え、高温などの異常時には、アラートメールを送信する機能を有している。
同社では、ほかにも、LogbeeシリーズのHarucaCO2(長距離タイプのCO2濃度測定器)も提案。新型コロナウイルス対策として、「密閉空間の換気の見える化に役立ててほしい」と話す。
ログビー