館内業務を効率化
福島県岳温泉の「ながめの館 光雲閣」は、新日本コンピュータサービスの旅館・ホテル向けトータルシステム「Future(フューチャー)V」を導入し、館内のさまざまな業務を効率化している。
日本百名山の一つ、安達太良山の麓にある岳温泉の中で、最も高い場所に位置する同館。全室から阿武隈山系を一望するほか、「雲海から昇る朝日が絶景」と同館の渡辺聡マネージャー。OTAの「美人の湯ランキング」で全国3位に選ばれたことがある良質な温泉を源泉掛け流しで使っている。
昨年11月にフューチャーVを導入したという同館。フューチャーVは予約管理、フロント会計、顧客管理の各システムを標準装備するが、予約管理システムはサイトコントローラーとの連携が可能で、旅行会社やOTAからの予約情報をシステムにダイレクトに入力する。
「従来はOTAなどから送られたファクスの内容をシステムに手入力していたが、その手間がなくなり、入力ミスもなくなった」(渡辺マネージャー)。
各種オプションシステムも導入。顧客からの電話着信と同時に顧客の宿泊履歴や現在の予約状況が画面に表示されるCTIシステムは「お客さまとの電話での会話で、好感度を上げることに効果てきめん」。
顧客の料理に関する情報を調理場に表示するインフォメーションシステムは、「食事の進行状況を調理場で把握でき、次の料理をベストなタイミングで出せる」。
「『こういう使い方ができたらいい』という私たちの思いを素直に取り入れてもらった」と渡辺マネージャー。ユーザー特有の事情を鑑み、柔軟にカスタマイズできる点もフューチャーVの大きな特長という。
Future Vを導入した「ながめの館 光雲閣」(展望露天風呂)