訪日外国人客向けに
金融やアウトソーシングサービスを手掛けるアクリーティブは、レジでの外貨受け取りから店舗への日本円での返却までをシステム化した外貨決済支援サービス「G Pay」を提供している。昨年はKNT―CTホールディングス(HD)が販売代理店となり、同グループ各社が顧客の宿泊施設や土産店などに対して拡販活動を行うなど、観光業界への展開を本格的に進めている。
同サービスは、日本国内で販売される土産などの商品や宿泊、食事などの代金の支払いを外貨で行うことができるサービス。訪日外国人観光客の利用が多い旅館・ホテルや飲食店、土産店などへの導入に最適と言える。
導入、運用は簡単。レジに専用端末を置き、客が支払いで外貨を希望した場合、日本円の価格が瞬時に外貨の価格に変更されて端末画面に表示される。レートは支払い時に決定し、為替変動リスクは同社が負う。
外貨は訪日外国人消費額の約9割をカバーする主要9通貨に対応。端末は通貨判別機能や真贋判定機能も完備し、商品・サービスを介在しない「両替機」としても利用できる。
端末にたまる外貨は約2週間の頻度で同社に送り、日本円に両替されて事業者に戻る。事業者は、日本円への両替や両替時の防犯対策といった負担感やリスクから解放される。端末はレンタルでシステム利用料は定額。そのため、外国人客が多く、システムを頻繁に使う事業者ほど利用料負担が軽減される。
クレジットカード契約にちゅうちょしている中小事業者だけではなく、決済方法をカードとの併用にして外国人旅行者の利便性を高めようと考える事業者にも最適なサービスだ。