ベジタリアンとヴィーガンの受け入れについてお話ししたいと思います。まずは、基本となるベジタリアン、ヴィーガンとはどんな人たちなのか?
まず、ベジタリアンは、肉や魚などの動物の肉を一切食べない食事スタイルの総称です。しかし、ベジタリアンを選択しているのも、宗教的な信条や動物愛護、環境保護などの倫理的な理由、健康維持も含め、さまざまな理由があり、食べるものや避けるものが少しずつ異なります。
基本となるベジタリアンは、以下の4種類と動物由来を一切食べない「ヴィーガン」とアジアに多い「五葷(ごくん)」と呼ばれるオリエンタル・ベジタリアンになります。食の禁忌でいうと、ラクト・オボ・ベジタリアン=卵と乳製品は食べるが、肉や魚は食べない。最も一般的なベジタリアンのタイプです。ラクト・ベジタリアン=乳製品は食べるが、卵と肉や魚は食べない。オボ・ベジタリアン=卵は食べるが、乳製品と肉や魚は食べない。ラクト・オボ・ペスカタリアン=卵、乳製品、魚は食べるが、その他の肉は食べない。ヴィーガン=野菜しか食べない。動物・魚由来のものは一切口にしない。「五葷」は、主に東アジアの仏教や道教の影響を受けた菜食主義の一種です。肉や魚だけでなく、五葷と呼ばれるネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、アサツキといった刺激の強い野菜を食べません。五葷は、日本にも多くの観光客が来日する台湾に多く、その五葷人口は15%ほどいるといわれており、最近では、富裕層では30%を超えるともいわれています。
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