個人事業
宿泊販売実績はGo Toトラベル事業の東京発着の除外解除、地域クーポンの開始に伴い、1月まではほぼ前年並みに回復をしてきたが、2、3月はまだ厳しい状況が続いている。ポストGo Toに向けての対策が急務だ。
宿泊販売目標については、旅ホ連会員施設の伸率が非会員施設を含む全体の伸率を上回ることを掲げているが、HR在庫販売室数とオンライン販売額の2軸とも上回っている状態だ。
構造改革と成長戦略については、コロナ禍への対応もさることながら、コロナ禍以前から個人事業が抱える構造的課題の改善を目指した「個人事業のフルモデルチェンジ」を図る。回復、成長、新生に向けて、CX(カスタマーエクスペリエンス=顧客体験戦略)と言われるお客さまの日常からの行動に寄り添う関係進化をDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル化)、デジタル基盤の拡充により実現させたい。全ての基点をお客さまの実感価値の追求に置き、デジタルを活用したCX戦略の高度化と発着連動型のツーリズムの確立を軸に進める。
実感価値はお客さまが企業との経験を通して感じ、機能プラス情緒で評価するもの。価値は提供するものではなく、サービスの受け手が感じるもの。お客さまにとっての実感価値の追求を基点にさまざまな構造改革を進めていく。
JTB花坂隆之常務