ミニクローラで簡単に除菌水を作り出せる
コストを気にせず感染症対策
愛知県の名神小牧インターから車で約7分という立地にある結婚式場「アンジェリーナスイート」。運営会社のＭＩＳＥＬ（ミセル）は、女性をターゲットに美容事業などを展開しているが、その知見を生かし、ブライダル事業に参入した。
アンジェリーナスイートは、雰囲気の異なる三つの会場を取りそろえる。「自然光が差し込む温かなチャペルが人気。バージンロードは長さ20メートル、横幅もゆったりでドレス姿の花嫁をより美しく見せる」と同館。コロナ禍前の年間利用は約100組。現在は、若干のキャンセル、延期はあるもののほぼ予定通りに挙式を行っている。もちろん、感染症対策に万全を期して新郎新婦を迎え入れている。
スタッフは定期的に抗体検査を行う。また、入場時の検温をはじめ、アルコール消毒液の増設や、アクリルパーテーション、循環式の空気除菌機の導入。さらに、電解次亜水（除菌水）生成器も導入し、店内を消毒している。
この生成器は、ユニコア（東京都千代田区）が提供する「ミニクローラ」。次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする除菌水を作り出す。作り方は簡単。ミニクローラ本体に、スプーン1杯の食塩と水道水を投入するだけで、最短10分でできあがる。この除菌水をスプレーボトルに入れ替えて使用する。作り出された除菌水には、強力な除菌効果と消臭効果がある。また、食品添加物として取り扱えることから食材の除菌にも使えるほど安全性が高いという。
旅館・ホテルで使用する場合は、客室やトイレの除菌と消臭、食事処や宴会場の机、テーブル、店内各所のドアノブなど、あらゆる場所の除菌に加え、手、足の除菌にも使える。併せて、大量に使用できる特徴もある。1回で7.5リットル（1リットルあたり1円以下）を作るため、費用を気にせずに利用できる。
アンジェリーナスイートでは店内各所の除菌に使用。併せて、きれいなボトルに詰め替えてノベルティとして顧客に提供している。「コストを気にせずに大量に使える点がいい」とマネージャーの渡隆司氏。除菌水入りボトルも好評で、「お客さまに安心、安全を届けられている」と評価する。
ユニコアによると車のバッテリーでも作れるため災害対策用にも利用できる。新型コロナ対策の補助金対象として福祉施設や、公共施設などにも多数納品されている。
問い合わせ先は、ユニコアＴＥＬ03（5256）0111。
アンジェリーナスイート
マネージャーの渡隆司氏
ミニクローラで簡単に除菌水を作り出せる
