ムギ由来の植物資源を含有
JTB商事は、CO2排出とプラスチック使用量を削減するアメニティシリーズ「mugicara」(むぎから)を提供している。ハブラシやヘアブラシ、レザー、コームにはムギ由来の植物資源を含有している。
昔から日本人になじみのわらじ、縄などを作る麦わら(麦の穂を落とした後の茎)を原料とするアメニティ。ムギの廃棄部分からなる再生可能な生物資源を含有することにより、従来品よりもプラスチックを29%削減した。mugicaraは、「ムギから始まる環境配慮」という同社の志念を含ませた造語。
包装は日本製のクラフト調の紙を採用し、従来品よりもプラスチックを89%削減した。印刷には有機溶剤の含有量が限りなくゼロに近い水性インキを使用しており、環境にやさしい。
石油を原料として作られた「プラスチック」は、石油資源を消費し、焼却する際に二酸化炭素を発生させてしまう。mugicaraで使用されているムギ由来のバイオマスは、ポリプロピレンの使用量を減らし、燃焼時にCO2を増やさないカーボンニュートラルで、地球温暖化防止に有効とされている。
また、シリーズのシャワーキャップは、コーンスターチ含有プラスチックを素材としており、同じく環境配慮型商品となっている。
同社では、宿泊施設からの要望が多いアメニティバイキング用の什器も提案。全方面から商品を選べるラウンド型や、収納スペースを備えた壁面用などを用意し、すべて特注で対応する。
この夏にSDGsの取り組みにかなう専用カタログの発行を予定している。カーボンニュートラル、環境にやさしい消耗品、装備品など宿泊施設で利用できる商品を厳選予定。
mugicara(左)とアメニティバイキング用什器
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