壬寅五黄土星の年に思うこと
旧暦の正月である2月4日の立春をもって、九星気学で云う新年・壬寅五黄土星(みずのえ・とら・ごおうどせい)の年を迎えました。
この年はどんな意味があるのか、調べてみたところ、「破壊と創造」の年だそうです。
五黄土星が中宮に回座する年は、天候や災害などを含めて変化、変動が多く、戦争や地震が多発する年でもあるそうです。過去の出来事を振り返ってみますと、1905年日本海海戦、1914年第1次世界大戦、1923年関東大震災、1941年太平洋戦争、1950年朝鮮戦争、1995年阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、2004年新潟中越地震、等々。
今現在も、既に欧州ではロシアがウクライナに軍事侵攻しており、残念ながら戦争勃発という事態を引き起こしてしまいました。地震も来てほしくない事態ですが、政府は2014年に今後30年以内に首都圏直下型地震が起きる可能性が70%以上あると発表、また南海、東南海地震の記事が紙面をにぎわせているので、心の準備は必要です。
破壊と創造という意味をもう少し掘り下げてみますと、古いものが壊され新しいものが芽吹いてくるとのことだそうです。そしてもう一つとして「淘汰」という意味もあるそうです。
今の世の中に置き換えてみますと、19年までインバウンドという追い風に乗って絶好調にあった観光宿泊業界ですが、突然コロナという予期せぬものに翻弄(ほんろう)され、四苦八苦しております。
何しろ、19年までは絶好調の波が押し寄せそれに対応するため、組織も膨らみ大人数の体制で施設を運営していたところ、コロナで急ブレーキがかかり、人員の縮小も余儀なくされて体制をどう保っていけば良いかが大きな課題となっている状況であります。
今後、時間の経過とともにコロナが収まり元の状態が戻ってくると思いますが、それまでの時間、いかに自社を守り、再開の暁に即応できる状態を作れるのか、大いに試されていると思います。
そして、コロナの波は、従来この業界が抱えていた諸問題を一時的に隠してしまいました。つまり人手不足や従業員の高齢化、生産性の向上などの諸問題は、コロナ不況で一時的に棚上げ状態となっております。
しかし、コロナ収束後には、再びこれらが目の前の問題として現れてくることでしょう。コロナで痛められた財務状態を改善し、これらの諸問題に対応していかなければ、淘汰の波に飲み込まれてしまいます。
壬寅五黄土星の年に込められた意味をよくかみしめながら、コロナ後の世界に臨みたいと思います。
工藤社長